「サンプル誌」
問題解決・意思決定という思考プロセスの骨格を知ろう
■ 質 問 (まず、自分で考えてみてください)
あなたは、問題があるとき、何かを決めなくてはならないとき、どのような思考手順を踏みますか?あるいは、何と何を考えなくてはいけない、抜かしてはいけないと考えていますか? 普段こんなことを考えたことはないですか。質問にとまどってしまいますか。あるいはいくつかのことを考え出すことができましたか?状況によって問題はまったく違うし、決めなくてはいけないこともいちいち異なっているから決まったやり方なんてあるわけないと思うかもしれませんね。 ところが、あの人と私の考え方は似ているということもよくあります。あの人の決め方にはついていけると思うこともあります。これは、考える手順が自分と合っているからではないでしょうか。ついていけるということは、かなり普遍的なルールのようなものがあるからではないでしょうか。
■本文
1.「何が問題か、それが問題だ」
問題とは何でしょうか?意思決定とは何でしょうか?このような一見わかりきったようなことの意味を考えている人たちがいます(私もそうですが)。 もちろんそんなことを考えなくても、問題は問題です。決めるということは決めるということです。ここでは、これ以上概念的に考えるのは止めて、具体例で考えましょう。 細身願望の女性にとって太ることは問題です。では太ることの何が問題なのでしょうか?服が着られなくなることでしょうか。学校や会社で陰口を言われることでしょうか。高校の友達に久しぶりに会ったときに恥ずかしいことでしょうか。あまりにやせることに熱心なあまり、どこまでやせても満足しない女性の家族にとっては、こだわっていること自体が問題かもしれません。同じ細身願望の女性でも、そこまでは私にとっては問題ではないという人もいるかもしれません。何が問題なのかは、その人が物事をどうとらえるかによって違ってくるのです。問題は何なのか、まずそれがはっきり認識しなくてはなりません。
2.「何とかしなくては、決定はその意志があるからこそ始まる」
会社の制服が最近きつくなったことに気づき、気にしていることが周りに知れられてしまいました。ちょっとした後輩の一言も気になりました。周りの先輩の体型もやたら気になり出しました。最も困るのは、同僚との夜の食事です。変に食べないで、気にしているのがわかってさらに話題になるのは嫌です。急に断りだすのも同じことで嫌です。毎日のことではないし大丈夫だろうとも思うのですが。それもこれも根本は、体重の増加だからこれを何とかしさえすればいい。しかし、年を重ねるにつれ仕方ないことでもあるし、といろいろ考えた末、何をしたらいいかを考えます。ここで意思決定の登場です。意思決定には、動機があり、達成目標が必要です。次の悩みは、どのようにすることで問題を解決できるのだろうかです。それがはっきりしたとき、意思決定ができたことになります。
3.問題解決・意思決定の手順
さて、この事例からはこの辺で離れましょう。 最初の質問の思考手順ということからまとめてみると次のような4つの手順にまとめることができます。
最初に、悩んでいることがらと、それを取り巻く状況をよく見て、問題をはっきりさせること。(状況認識と問題の明確化)
次に、どのようなことをするのが問題の解決のために一番いいのかを考えて、どれかを選ぶこと。(意思決定)
(これ以降は例を使ってのお話しはしていませんが)
そのやり方で本当にうまくいくかを、確認してみること。(リスク対策)
実際にやってみて、もしもうまくいかなたったら、やり方を修正すること。(実施と改善)
これが最初の質問への、もっとも荒っぽい回答のひとつです。そんなことは当たり前じゃないかと思いますか?ところが、そうでもありません。先の例の場合に、問題をよく認識しないで、「やっぱり、あのスポーツクラブに行かなきゃ駄目よ」と、状況をよく認識しないでアドバイスしたり、ついそう思って通い始めたりしたとしたら、この手順の最初(状況認識と問題の明確化)を抜かしたか、よく考えない意思決定をしたことになります。
■問題解決・意思決定力向上のための簡単な演習
「身近な所で、問題明確化の練習をしてみましょう。誰にもわかるように問題を一文で記述するとどのようになりますか?それは、本当にあなたが解決したいと思っている問題ですか?見方を変えれば、問題のとらえ方もいろいろできるはずです。」
■今回のポイント
「意思決定の前に問題がある。問題がはっきりしたら、解決のために意思決定をしなくてはならない。当たり前のことだが、ジャンプをして後で失敗に気がつくことが多い」
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